【余命2ヶ月のご家族へプレゼント】お客様とのやりとり&メール

私事ですが、最近 いろいろとふっ切れました。

少し前までの私は、前へ進む自信もなく、
周りを気にしたり後ろを向いて、たたずんでいた感じでした。

常に 仕事も、プライベートも、
やるべきこと・やりたいことリストはたくさん。

スローペースな私なので、こなしている量以上にどんどんリスト項目は増えていく。プチストレス。

もしも
これまで生きてきた年月と同じ時間が
これから与えられたとしても
作りたいもの、残したいもの、やりたいこと、全部やり切れる?

もちろんそんな時間の保証はないわけで
予想外にバッサリ人生が途切れそうな時に、
すべてが中途半端な状態で「あー・・私っていつもこうだ・・」と 今まで何度も感じてきた気持ちのまま人生を終える?

少し焦ってきました。
私には思っているほど時間がない。
どんどん前へ進まなければ。

家事も育児もテキバキこなす、
理想的な母になることは もうあきらめよう(笑)

フリーランスの仕事に必要な
強いハートが足りなくたって、
良さをわかってくれる人たちが少しずつ増えてるからいいんじゃない?

日常生活の中でのストレスや願望、
他の人を羨やましく思う気持ちもあるけれど、
大切な家族が笑顔で過ごせているんだからいいんじゃない?

私は私で。
自分の事をもう少し認めて、
心を楽にしてあげよう。

小さいことに立ち止まらず、
マイペースでいこう。

そう決めたら、心が軽くなりました。

それはこの仕事を経験して、
自分の今までの人生をみつめ、
人生最後の時間に自分なら思うことを考えたからかもしれません。

お客様とのやりとり&メールです。
長い文章ですが、よかったら読んでください。

 

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6月9日に同じ小平市のI様から
『余命2ヶ月の義姉を元気づけるためDVDをプレゼントしたい』とメールをいただきました。

時間がないので、できれば10日前後で、と。

通常は、トラブルや子供が病気になったりすることを配慮して、完成まで4週間ほどいただいています。
10日というのは確認作業のやり取りを含めて考えても、かなり厳しい日程。
しかし、同じ市内なので素材のやり取りもしやすいし、事情が事情なので是非お力になれれば、と思い、ご依頼を承諾しました。

I様のご希望は、お義姉様の故郷の富山に行って、
小中高やご実家・思い出の地などを写真にとってDVDにいれたいとのことでしたので、その旅行の写真と、昔の思い出の写真で構成することに。

I様は少年野球の監督をされているためか、
書類を作成したり順序だてて構成する作業には慣れているようで、メールをいただいた4日後の打ち合わせ時には なんと写真つきの構成表が出来上がっていました!

お客様からの資料

通常の場合は、写真を選んで、コメントと順番を決めるので精一杯だと思うので、すでにイメージが固まっていて驚きました。
今回のように時間がないケースには、とても助かりました。

I様が富山への旅行中に、昔の写真のフォトアルバム制作を猛スピードで終え、旅行から戻った次の日に野球の監督をされている練習場が私の家からすぐ近くだったので、PCを持って途中経過の状態を確認してもらったのが、打ち合わせの日より6日後。
I様の娘さんが私の娘と同い年だったのもあり、娘同士が一緒に遊んだりしていました♪

旅行写真も追加した仮完成した映像も通常はネットで確認してもらいますが、車で10分くらいだったので I様邸の庭で持参したノートPCで確認してもらい、完成DVDを ちょうどお義姉様が病院から一時退院された時に届けることができました。

関連ブログ 「花デザイン (ラベンダー・ポピー・ひまわり) アップ♪」

その後の(ほぼ原文のままの)いただいたメールです。
*お客さまから掲載の許可をいただいております。

 

——-7月7日———————————–

作成していただいたDVDは
一時退院した姉に無事渡せました。

しかし、残念ながら姉はその夜、ノドからの出血で夜中に病院に戻ることとなってしまいました。

入院中の姉は毎日あのDVDを見て涙を流しているようです。

兄は「もう6回も見せられた。」と苦笑いしていました。

また知り合いや親せきが来るたびに姉はDVDを見せては嬉しそうにしています。

しかしながら、ここ最近の姉は筆談でしか意思を伝えられなくなり、先週の金曜日には医者から、「余命は2週間程。会わせたい人がいたら今のうちに。」と宣告され、連日、モルヒネの点滴をしている状態です。

茨城に住んでいる姉の妹も看病に来てくれては、
「ホントにいいDVDをありがとう。私も泣けました。」と言ってくれています。

私としては姉が元気なうちに生まれ故郷の富山に連れて行ってあげたかったのですが、柴田さんに作成していただいたDVDとそのために家族3人で行った姉の故郷富山が自分にとって悔いのない行動となりました。

本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

 

——-7月8日———————————–

昨日の夕方、見舞いに来た実弟に筆談で「DVD」と書いて見せたそうです。
本人は弟に見せるのは初めてと思っていたようでしたが実は2度目。
そして帰る弟に手を振って嬉しそうにしていたそうです・・・・

それから4時間後・・・
姉は泊り込んでいた娘に看取られその生涯を閉じました。

現代では短すぎる65歳の生涯でした。

~中略~

葬儀の日程はこれからですが、
DVDと一緒に姉を旅立たせたいと考えています。
ホントにありがとうございました。

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初めてメールをいただいてから ほぼ1ヶ月後。
宣告より1ヶ月も早い旅立ちでした。

直接 お会いしたことはありませんでしたが、
短期間で濃密にお義姉様の人生、ご家族との幸せだった日々の写真に触れたせいか、自分でもびっくりするほどショックで 涙があふれました。

意識がしっかりしているうちに届けることができて、本当によかった。

愛妻家で優しいご主人が闘病中もずっとそばにいて、
背中をさすってあげたり、回復を願って「ガンにはこの水が、ヨーグルトが」と必死に行動されていたそうです。

後日談として
I様よりお聞きした、ご主人へ最後に贈られた言葉ー

「パパへ 病床で短い私の生命線を 黙ってペンで書き足した あなたの気持ち忘れません」

これを聞いた時、本当に素敵なご夫婦だったのだと感動しました。
そんな仲の良いご両親のいるご家族のフォトアルバムだからこそ、幸せな空気に満ちていました。

幸せの中心にいたお義姉様の
消えかかっている命をみんなで守ろうとしている・・

その気持ちを感じながらの制作期間中は、胸がつまる思いでした。

でも、それは悲しみだけではなく、
ご家族の思いに 心があたたかくなりました。

いつもいて当たり前の家族。
子供がまだ幼いと、騒がしい毎日が永遠に続くように感じられるけど、その密な時間にも終わりがあって、そして、どんな人にも必ず訪れる、人生最後の時間。
もちろん私にも。

考えさせられました。
命。親子の絆。人生最後の時間。
家族との「今」を大切にしようと再確認した制作期間でした。

最後に 「姉も喜ぶと思います」と、
ブログに掲載させていただく事を快く承諾してくださった I様に、感謝いたします。